2002年12月
"にゃんこ"やどうぶつで、怒る、笑う、喜ぶ・・・スタッフの き・ま・ま 日記
きままに首都圏地域ねこ&全国動物情報
※『きまま日記』は現在更新されておりません。最新のブログは『地域猫・地域ねこ・ちいきねこ』になります。
※『きまま日記』の目次はこちらをご覧ください。
※内容・イラストの転用や転載はお控えください。
※ねこだすけホームページ開設1997年からの古い情報が含まれています。特に法律関係など、既に内容の変更や改訂されている場合もありますのでご注意ください。
師走にねこのブラックジャック先生・走る(2002.12)
1. 警察に、走る(本署の警察官4名と遺棄違反対策)
- 最寄りの交番署に「捨てねこ違反」を通報しても「保健所に持ち込む」などと交番から指導されていました。
捨てねこ違反の該当動物を保管しないで殺すために施設へ持ち込む指導は受け入れられないので、警察などにねこの保管処遇を申し述べてから、「やむを得ない保管処遇への手伝い」という形をつくるようにしています。
また、捨ねこ違反への対応方法が徹底していない交番から直接ねこの保管依頼の連絡を受けるボランティアもいます。その際にも、ねこの保管方法を警察や行政などと連係して取り決めることと、捨てねこ違反を事件として取り上げてもらうことに努めています。
しかしこのプロセスが非常に難解で面倒なため、うまく警察などと進展できない相談者などから「捨てねこの保管を相談しても、直ぐに引き取らず見殺しにされてしまう」などと思い違いされる恐れもありましたが、適切な申し述べ方法が知れるにつれて、警察署などとの連携が整い始めています。 - 公園・緑地・神社・動物病院などの捨てねこスポットへの遺棄事件には、本署から数名の警察官も聴取に見えられ、事態の対応を話し合われました。
今迄は「どうせ警察にいっても無理」との思いから、ボランティア有志が何度も保護して里親探しを行っていたところでした。同じく、都内近県では捨ねこ犯が書類送検された事例もでました。どのケースでも遺棄違反されたねこたちがセンターで致死処分されることは避けられました。
また行政と警察に加えて緑地などの管轄官省やそのほかとも連係し、捨てねこ抑止看板などの設置計画や遺棄違反の情報収集の広報などが進んでいます。
ねこの健康にすごく詳しいブラックジャック先生ヘルパーさんの遺棄違反対策と、緑地の捨てねこスポット抑止計画ヘルパーさん、地域ねこヘルパーさんの遺棄違反対策が情報元です。
2. 野良ねこ手術相談は1日で複数件、すべてにレスキュー出動は困難ですが・・・
- 一番多いのが、手術のための保護のやりかたです。「市販のケージでやっているけどもう少し専門的な知識を得たい」などの方々が多くいます。
ねこの生態や性質や生理を充二分に知っている際には市販のケージでも使えますが、ねこにも人にも大きな怪我をさけるためには、専門的な技術も必要のようです。図解したものも利用して説明していまがその前に、殺傷や衰弱虐待にならないようにすることの大切さを、もちろんお伝えします。
ねこの生態や習性に詳しいブラックジャック・ヘルパーさんが電話相談に待機してることもあります。トラップケージと介護ケージを多数持参して、保護ねこの通院介護を昨日は8頭、本日7頭連日仮住まいシェルターで療養中。(先週末の実行報告)
3. 擦り込み(里親探しのための訓練)一段落と思ったら・・・
- 「子猫がいるけど引き取り手探しに困った」ときには人慣れまでの訓練が約1か月強。ペット禁住宅でも一時保護は行われています。ひきもきらずにねこの擦り込み相談が続きます。
ブラックジャック・ヘルパーさんの指導だけではとても追い付きません。本日、無事1頭は新しい飼い主さんへ・・・遺棄事件犯捜索中の該当にゃんこが6頭仮在籍。擦り込み上手のヘルパーさんは、自前の里親探しホームページを管理することに。譲渡や介護のシステムを地域行政が作り込むまでは、どなたさまも、がまん、がまん。参考リンク→[ねこの保護]
4. 内緒ですが・・・(依頼がひっきりなしでは、とても対応できません。)
- 携帯番号をうっかり知らせたら、番号が知れ渡り、ひっきりなしの保護依頼(手術の保護)。自分が担当する地域ねこエリアもさることながら、保護への出動が連日深夜に及びます。保護の前にはえさはやらないで~~!!がなかなか守られません。
但し、出動要請に迅速に対応ができる体制は残念ですが、ありません。都のモデル認定への参入計画があるか、ないかもヘルパー仲間では話題にされています。なるべく、ご自身でできる範囲で、できることからのご相談と、保護用具の貸し出しも行われています。
ブラックジャック・ヘルパーや、地域ねこ計画ヘルパーとのタイミングがうまく合うことも簡単ではなくなっています。電話はファックス兼用です。曜日や時間帯によってヘルパーさんがいたりいなかったり。長時間の「通話、話し中コール」の時は、深夜迄ヘルパーが在籍している時で、相談電話受け付け中の確率が高いです。
5. 1か所や2か所ではありません・・・(ねこの多頭飼育対策)
- 都内中心部の公営団地のひとり暮し老紳士宅と、息の永いおつき合いが始まって早、足掛け○年。都内に限らず全国にねこの多頭飼育者がいます。広く公開されて救済応援が求められるケースもありますが、知れずにどうにか解決しているケースもあります。
ブラックジャック・ヘルパーや、ねこヘルパーが多頭飼育対策の冒頭に話し合うのは「地域行政との協働」です。乱暴に言い換えると管轄行政に「行政不作為」を反省していただくことと、法を超えた措置の実行沮止です。前例の過去ログを折につけ振り返っては初心を大事にしています。|不適切・多頭飼育対策へのご質問|多頭飼い主シェルターへの支援要請|
●ブラックジャック先生とは、ヘルパー仲間が名付けたあだ名です。そんな、こんなヘルパーのきままな日記を少しリニュアルしました。(日程不定期・きままに、つづく・・・)
遺棄違反の再発予防計画進行中(2002.12.10)
- 河原で小学生たちが仔ねこを養っていたので、新しい飼い主を探しました。
でも、ここは最悪の捨てねこスポット。そこで、捨ねこ違反捜査中の表示を警察に相談。前々から、区には野良ねこ対策に理解ある担当もいます。警察では、「河原を管理する国土交通省へのお話しをしてみたら?そして、区・警察・管理者の3者連名がいいのでは?」とのことでした。国土交通省では、「表示する内容ができたら看板の数本なら作ります。」とのことです。早速表示する内容のデザイン案を考えて届けました。現在連名予定の3者とヘルパーとでアイデアを煮詰めてます。 - 飼い続けられない仔ねこを産ませては・・・
「どうか拾ってください」などと書き添えて玄関口に捨てる飼い主がいます。関係者一同を代表して、ヘルパーが警察にも相談しました。関係者のもとへ警察本署から聴取に数名が訪れました。「動管法遺棄違反の捜査情報告示看板(一般的な犯人探しの縦長看板状のもの)がいいでしょう。地元局の110番と警察署名のみを記載」と、ご指導をいただきました。罪人を作ることが目的ではありませんが、小さないのちを捨ててはいけません。パトロールの際には重点地区に加わります。 - 餌やり禁止看板をヘルパーの申し出とアイデアで書き換えた例(jeg画像)
- 連名3者入り捨てねこ違反通報看板の新設アイデア例(jeg画像32k)
BAKAのひとつおぼえか?「餌やり禁止」(2002.12)
餌やり禁止で野良猫問題が解決したハナシは聞いたことがありません。
命を預かる大きな病院などでも「餌やり禁止」の表示は多いものです。人の命だけが命ではないのだ!!などという思いも、「医療も産業」とする医院事務局には通じにくいです。明日にはねこがいなくなって欲しい、というのは所詮無理なハナシ。
国から譲り受けたばかりの民間大規模総合病院で、今迄はなかった餌やり禁止ポスターです。国内有数のリゾート地で、地元の地域ねこヘルパーさんがお手伝い中!!地元の管轄行政とは既にお話し合いが済んでいるので、「餌やり禁止」撤回対策、最初の一歩のサンプルレターも使えます。
地域ねこに「みみピアス」はいらないの?(2002.12)
野良猫も野生に近い環境で、自由きままに生かせてあげたい!!
野生に近い自然な生き物に人の手で手術をすることもいかがなもんか!!
……などなどの声も、地域ねこの現場ではしょっちゅう聞かされます。高度に文化文明が進み、最早生き物たちの環境のほとんどが人に侵された現代にあって……、なおかつ値段の付く「モノ」として繁殖物流され、やがて外に放り出されてしまったねこたち……。
本来の自然に戻して、ねこたちの命に、自然の摂理の中で、自由に生きられる擁護のまなざしを手向けたいのはやまやまなのですが・・・。みみピアスの効用についての考え方が報告されました。
- 福を招く猫展に招かれて??02.12.up 新年1月7日から大阪・朝日新聞大阪本社サヒコムホールで開催される猫のギャラリー展(猫美術工芸関連の総合展)に、地域ねこ計画のパネル展示で参加させていただきます。詳しい内容は || ダイレクトメール画像 || のホームページで‥
犯罪通報110番!!入りの看板が設置されました!!(2002.12.29)
- 更新情報
【◆遺棄違反の再発予防計画進行中 02.12.10.up】← 計画中だった、【犯罪通報110番!!】入り看板の設置完了。
地元の地域ねこ計画ヘルパーさんが、警察・お役所(保健所)・土地の管轄官省にかけあって、5本の看板(画像112k)を作ってもらいました。
警察署は遺棄違反のほか、殺傷犯罪や衰弱虐待罪の通報を受け付けたときに、迅速な対処ができるようになり、お役所はそのような犯罪行為にさらされるねこがなくなるように市民と協働しながら、終生の適正飼育や繁殖制限などの普及や啓発を今までよりもいっそうすすめなくてはいけません。土地の管理者は今まで、なすすべがなかった事態からどうにかこうにか一歩前進です。
これから、まだまだ、いろいろなことも起るでしょうが、少なくとも「ねこは愛護動物」であることのお知らせには役立ちます。 - アニマルウエルフェア(動物福祉)の小さな声を、アニマルライツ(動物擁護)に大きく響かせることができる新年を迎えられたらいいなぁと思うのです。
- もひとつ、都内のラッキーニュース。東京都の[地域ねこ計画モデルプラン」に、新規認定エリアがさらに一ケ所確定した・・・とのリーク情報有り。
- 委細は地域ねこ計画チームリーダーさんから、事実結果情報の到着が楽しみです。ヤモタテモたまらずの、事前告知でした。
※「飼い主のいない猫との共生モデルプラン」が正式名称です。このモデルプランの開始当初は「地域ねこ」の呼称を控えていましたが、プランが進むにつれて、呼称することばへの認知の度合いも高くなりました。「通称」や「通名」が一般的になったことや、またかえって通称・通名が分りやすいこともあり、東京都の行政施策にも「地域ねこ」の呼称や表記を用いています。
などなど、なにかと慌ただしい「師走」でしょうか??
皆さま、どうぞよいお年をお迎えください。
動物たちにとっても、すてきな新年になりますように!!